auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
- 利用者平均満足度
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4.0 /5点満点中
創業 | 1999年 |
投資信託 | ◎ |
NISA | △ |
iDeCo | ◎ |
夜間取引 | 不可 |
※スマートフォンの方は右にスクロールしてください。
手数料 | 〜10万円 | 〜30万円 | 〜50万円 | 〜100万円 | 〜300万円 | 〜500万円 |
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約定ごと | 90円 | 250円 | 250円 | 990円 | 2,790円 | 3,690円 |
一日定額 | - | - | - | - | - | - |
auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)は信用取引とIPOに強く、専業のデイトレーダーから人気の証券会社です。
向いている人と不向きな人が分かれる要素もありますが、条件次第ではお得に利用できます。
IPO目的の方は他の証券会社と併用している方も多いようです。
auカブコム証券の特徴をまとめたので、信用取引・IPOに強い証券会社を探している方をはじめ、株式投資に興味のある方は詳細をチェックしてみてください。
歴史
1999年4月 | 伊藤忠商事、マイクロソフトなど複数の大企業の出資で「日本オンライン証券」が設立 |
1999年11月 | 旧三和銀行系列の「イー・サンワ証券」が設立、その後「イー・ウイング証券」へ名称変更 |
2001年4月 | 日本オンライン証券とイー・ウイング証券が合併して「カブドットコム証券」が誕生 |
2006年1月 | 現在の三菱UFJフィナンシャル・グループだった「Me証券」と合併、その後三菱UFJグループの連結子会社化 |
2019年12月 | 同年6月にKDDIグループがTOBしたことをキッカケに「auカブコム証券」へ名称変更 |
このように複数の大企業グループの傘下だった歴史を経て、現在はKDDIグループの一員になっています。
専用ツールの評判が良い
旧カブドットコム証券時代は、ツールの評判が良くシステムの安定性が高いことでデイトレーダーから人気を集めていました。
手数料は高いですが、システムダウンリスクが低いことを理由に選ぶ方が多く、現在もその流れで愛用している方がたくさんいます。
現在は他の大手証券会社のシステムダウンリスクが軽減されたことで、以前に比べてメリットが薄れているように感じます。
メインツールの「kabuステーション」は評判が良く、気配から寄りつき価格を分析する機能など独自の機能が多数あるため、ザラ場に張り付いてアクティブにトレードする方から人気です。
現在もツール目的で利用する方が多く、口座だけ開設すれば無料で利用できるものが多数用意されています。
ただし、kabuステーションをはじめ一部のツールは一定の取引・保有実績がないと有料になるので注意してください。
信用売りの銘柄が豊富
信用売りに対応している銘柄と貸株の在庫数が業界トップですので、信用売りをメインとした投資が目的なら、口座を持っておくと便利でしょう。
逆に言えば、安定した資産運用には不向きかもしれません。
アクティブなトレーダーは他の証券会社で売れる銘柄は手数料の安いところを利用し、auカブコム証券でしか売れない銘柄のみ活用する、といった使い分けをしています。
億トレーダーを優遇
手数料の高さがネックになりますが、運用資産2億円以上で信用取引をアクティブに利用する方は信用金利を優遇する上位会員プランを用意しています。
クラウン・ダイヤモンド・プラチナ・ゴールドの4つの優遇プランがありますが、もっともハードルの低いゴールドプランでも預かり資産(評価額)2億円以上が必要です。
現実的に考えて、一市民の資産運用レベルでは到底到達しない金額ですので、あまり重視する必要はないでしょう。
賢い活用事例
auカブコム証券は大手証券会社の中では手数料が全般的に高めです。
また、他社のシステム安定性が向上した影響から、従来に比べて安定した環境を求めて選ぶメリットが薄れました。
そんな中で、auカブコム証券の賢い活用事例をまとめたので、利用したいと思えることがあれば積極的に検討してみてください。
ツール目的
多彩なツールを口座開設だけで無料利用できます。
人気のkabuステーションは月額900円ですが、条件を満たすと無料になります。
アクティブに投資する方は月額料金を払ってkabuステーションを使いながら他の証券会社で売買しているケースがあります。
最低限の分析機能は他のツールで十分ですが、オリジナル機能が豊富なツールに興味がある方は一度試してみる価値ありです。
口座開設して一定期間(1~2ヶ月)は基本的に有料ツールを全て無料でお試し利用できます。
サブ口座としてのIPO抽選
IPOは完全抽選方式を採用しているので、預け入れ資産や取引量に関係なくフラットな条件で抽選に参加できます。
IPO目的で利用する方が多いので競争倍率は高いですが、サブの口座としてIPO申込だけする使い方との相性が良いです。
なおIPOの申込は買付可能額がないと利用できないのでご注意ください。
配当・優待目的
現物株の売買手数料は大手の中で若干割高ですが、1回あたりの差額は微々たるものです。
配当目的・優待目的で年に数回注文する程度なら、手数料の差額は全く気になりません。
豊富なツールと逆指値など保有銘柄のロスカット対応に強みを持つことから、現物株の長期保有目的で愛用する方が多い証券会社です。
信用売りのデイトレード
信用売りできる銘柄数が業界1位ですが、通常会員だと金利が高いため信用建玉の長期保有には向いていません。
デイトレードやオーバーナイトなどの短期売買で信用売りを交えたトレードをしたい方であれば、デメリットを感じることなく使うことができるでしょう。
中級者になってから検討すればOK
預け入れ資産に余裕がある、IPO抽選だけの目的など、一部のケースを除いて投資初心者の方は無理にauカブコム証券を選ぶ必要はありません。
auカブコム証券より安い手数料で、初心者に求められる機能性と信頼できる環境を用意している証券会社は他にたくさんあります。
最大の特徴は充実したツールと信用売りですが、投資初心者はauカブコム証券を最初に使っても、恩恵を感じられないでしょう。
まずは他の証券会社を使ってみて、もっと充実したツールを試してみたい方や、信用取引をアクティブにしたいと感じたらauカブコム証券の口座開設を検討してみましょう。
ある程度の知識と経験を身につけてからの方がkabuステーションの無料利用特典の恩恵を感じやすくなります。