楽天証券
- 利用者平均満足度
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4.5 /5点満点中
創業 | 1999年 |
投資信託 | ◎ |
NISA | ◎ |
iDeCo | ◎ |
夜間取引 | 不可 |
※スマートフォンの方は右にスクロールしてください。
手数料 | 〜10万円 | 〜30万円 | 〜50万円 | 〜100万円 | 〜300万円 | 〜500万円 |
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約定ごと | 90円 | 250円 | 250円 | 487円 | 921円 | 921円 |
一日定額 | 0円 | 0円 | 0円 | 858円 | 3,000円 | 5,000円 |
楽天証券はネット証券の解禁に合わせて1999年に三井住友銀行系証券会社の「DLJディレクトSFG証券」として設立され、2003年より楽天が株式の96.67%を取得。
翌2004年に現在の「楽天証券」に名称変更しています。
ネット証券の中でも老舗の存在で、当初からオンライントレードツール「マーケットスピード」の利便性が高いと評判になり、高いシェアを確保していました。
2019年3月末時点の総合口座数の320万口座。
預かり資産は5兆円を超え、ともに証券会社業界第2位の存在です。
また、2018年3月末から2019年3月末の総合口座の増加数は約59.4万口座で、成長率は業界1位です。
これだけ多くの方が資産運用のパートナーとして楽天証券を選ぶのには理由があるはずです。楽天証券が人気を集める理由に迫ってみました。
最強ツールと評されるマケスピ
楽天証券がネット証券普及当初から支持されていた最大の要因が、PC用トレードツールの通称「マケスピ」こと「マーケットスピード(MARKET SPEED)」です。
表示できる情報が豊富で多角的な分析ができると話題になり、ネット証券が普及した2000年代には「活用するかは別にして楽天証券だけは開設するべき」と個人投資家の間で話題になりました。
当時は手数料の安さよりもツールの利便性とシステムの安定性を高く評価されていて、マケスピを見ながら手数料が安い証券会社でトレードする手法が流行しました。
マケスピ2はアルゴ注文に対応
2018年10月28日にマーケットスピード2がリリースされ、機関投資家では定番になっているアルゴ注文に対応しました。
アルゴ注文とはプログラムに沿って1,000分の1秒のミリ秒単位での売買(高速注文)を繰り返すツールです。
デフォルト機能での完全自動売買で利益を出すことは難しいですが、マケスピ2では以下のアルゴ取引注文が追加されています。
アイスバーグ注文 | 複数株の注文を自動的に分割注文して目標数量の取引を行う。ロットが大きい方や板の薄い銘柄に有効。 |
スナイパー注文 | 発注を出さずに待機して、事前設定した板の注文が出た(希望する条件で他の注文が出た)際に瞬時に注文する。 自分の注文を板に表示させない特性を持ち、流動性の低い銘柄取引に有効。 |
トレイリング注文 | 含み益が出た際に逆指し値の値を自動的に変更する(返済注文のみ) |
リザーブ注文 | 30営業日先までの日時を指定できる注文。 値幅制限の範囲外での指し値。決算・指標発表時の合わせた逆指し値などに有効。 |
リンク注文 | 最大10個までの注文を同時に発注できる。サヤ取りなどの需要が高い。 |
ご覧の通り、現在は情報量の多さだけではなく他社にはない注文方法の多様性で人気を高めています。
このほか、マーケットスピードFor Macや、従来モデルのマーケットスピード、FX用のMT4など複数のツール用意。RSSを活用してExcelで作ったロジックを使って自動売買することも可能です。
お得なポイントプログラム
2010年以降になると楽天証券は手数料の安さを重視するようになり、昨今は業界最大手のSBI証券と拮抗する手数料設定を続けていました。
お得な手数料で利用できるほか、現在は楽天グループの強みを活かしたお得なポイントプログラムを多数用意しています。
株式の取引は手数料の1%をポイントバック。
このほか楽天カードなど外部サービスで貯めた楽天スーパーポイントを使って投資することも可能です。
また、楽天銀行と連携させると普通貯金金利が0.001%から0.1%へ100倍の優遇を受けられるなど、グループの強みを活かした豊富な特典があります。
こうした取り組みが評価され、昨今は大手の中では最安水準の手数料とポイントプログラムによるお得感で楽天証券を選ぶ方が増えています。このような細かいポイントの積み重ねも、長期的な資産運用を考える上では大事になってきます。
投資商品ごとの特徴
楽天証券は豊富な投資商品を扱っていますが、国内株式と米国株式および国内外の先物取引で高いシェアを確保しています。
投資商品ごとの楽天証券の強みと特徴・当サイトの評価をご覧ください。
国内株式
前述した通り、トレードツールと手数料・ポイントによるお得感で人気を集めています。
アクティブに取引したい方をはじめ、毎日株価をチェックできない方がリザーブ注文を目的に利用するなど、幅広いニーズに対応しています。
なお、IPOに関してはSBI証券などライバルに比べて取り扱い銘柄数が少ないので注意してください。
海外株式
海外株式の取り扱いは以下の通りです。
米国株式、 中国株式、 アセアン株式(タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア)、 海外ETF
取り扱い先の国は少ないですが、需要が高い米国株式は手数料が安いことに加え、マーケットスピードを中心にした充実ツールで人気を集めています。
米国株式への投資目的で楽天証券を活用する方が多いので、ダウやナスダック銘柄への投資を考えている方は積極的に検討してみてください。
FX
株式に比べるとシェアが低く、スプレッドが広くてスワップが低いなど一部で悪い口コミも聞かれます。
ただし、スマホ向けツールの「iSpeedFX」など多彩なツールを用意していて、ボラが急拡大した際にもシステムが安定しやすいと評判です。
楽天証券だけの強みは少ないですが、1社の証券口座だけを使い、中長期投資や指標スキャなど少ない頻度で注文したい方に向いています。
先物・OP
国内株式と同様にマケスピを使いたい理由で楽天証券を選ぶ方が多いです。
日経225先物・TOPIX先物はテクニカルに個別銘柄よりテクニカルに沿った動きをしやすいため、アルゴ注文に対応したマケスピ2との相性が良いです。
その他の商品ラインナップ
投資信託、債券、商品先物、金・プラチナ、NISA(つみたてNISA)、iDeCoがその他の主な商品ラインナップです。
個人投資家から人気の投資商品を一通り揃えています。
楽天証券ならではのメリット
ここまでの内容をご覧になれば分かるとおり、楽天証券が人気を集める要因は「業界屈指のツール」、「ポイント・特典付きでお得な手数料」、「業界2位の実績」による3点です。
成長率1位で口座開設増加数が高まっているのは、マケスピ2のリリースとポイント活用など少額で資産運用を始める人に選ばれているからでしょう。
ほかにも楽天証券ならではのメリットは以下のものがあります。
楽ラップ
楽ラップはロボアドバイザーを活用した、おまかせ資産運用です。
1万円から利用することが可能で、ロボアドバイザーが目的や資産、利用者の条件に合ったプラン・資産配分を適切にアドバイスしてくれます。
実際の運用は、世界で実績のある資産運用会社「マーサー・インベストメンツ」からのアドバイスをもとに、中長期的な投資を目的に世界各国の投資商品へ分散投資行われる仕組みです。
老後の資産形成を始めたい方で、投資信託よりもカスタマイズ性が高い特性に興味がある方は検討してみてください。
ポイントを使ったお試し投資
楽天スーパーポイントを保有している方は、口座開設して投資信託に申し込むだけで、100ポイントからの投資を手軽に体験できます。
投資に興味はあるけど、お金を入れて運用することに不安がある方から好評です。特に資産運用の初心者の方にとっては、リスクを小さく始める足掛かりとして最適でしょう。
豊富なキャンペーン
グループ会社のサービスが優遇されるキャンペーンは他の大手証券会社も行っていますが、楽天証券は個人向けに便利な関連サービスが非常に多いです。
2020年には携帯キャリアにも参入を遂げているほか、国内最大級のECサイト「楽天市場」やネットバンクで高いシェアを誇る「楽天銀行」など、実用性の高いサービスが多数あります。
関連サービスが多いことから、キャンペーンの数は業界トップクラス。
恩恵に魅力を感じるキャンペーンが多いと評判です。
いちにち信用
いちにち信用とは、国内株式の信用取引で、対象銘柄を手数料無料で1日何度でもトレードできるサービスです。
いちにち(1日)信用を扱っているのは楽天証券・SBI証券・松井証券の3社のみ。
この中で楽天証券がもっとも取り扱い銘柄数が多いです。
なお、楽天証券に関わらず1注文あたり100万円以下は金利が発生するほか、持ち越しした場合の手数料は通常の信用取引より高くなるので注意してください。
資産運用を始めるなら
資産運用をは始めるなら楽天証券はチェック必須と言える存在です。
従来のマーケットスピード2は有料ツールだったため無料利用するには一定の条件がありましたが、2019年6月24日より無料提供に変わりました。
業界屈指の情報量があるツールを無料利用できるので、実際に楽天証券で運用するかは別にして口座開設しておくことをおすすめします。
資産運用初心者の多くからも選ばれている証券会社で、投資に役立つ情報やセミナーなどのサポートが充実しています。
手数料が安くてシステムの信頼性が高いので、そのままメイン口座として使ってもいいですし、楽天スーパーポイントがある方はお試しでポイント投資を始めてみると良いでしょう。
総合口座数の増加数が業界1位なのは、これだけの理由があるからなのです。