上級者向けの資産運用について、リスクを含めわかりやすく解説しました。

外貨（Foreign）の交換（eXchange）によって利益を狙う取引を意味します。
現物で取引をしている限りはそこまで値動きをするものではありませんが、レバレッジをかけた取引はハイリスク・ハイリターン。
相場が荒れると途轍もない額の乱高下をするため、常に為替の動向に目を向けて迅速に対応する必要があります。
潜在リスクを正確に理解しないままに手を出し、大きな損失を被る人も少なくありません。

現時点で取り決めた価格で、将来的な売買を約束する取引です。
売り手買い手双方にとって、将来にかけての価格変動リスクを回避できる、というメリットがあります。
これを応用して価格変動による差益を狙うのですが、この取引にもレバレッジをかけることができるようになっている場合が多く、ギャンブル性も高いと言えるでしょう。
「売りから入る」という概念を理解するために、勉強しておいて損はないかと思います。

日本の預金金利はしばらく前から絶望的に低いことに加え、今後仮に円安が進んだ場合、日本円での預金による資産価値は下がる一方です。
この問題へのリスクヘッジとして、海外の通貨での預金、つまり外貨預金は資産運用の一つとして考えられています。
為替変動によるリスクを回避できる点がメリットです。
円高の時に外貨を購入しておくと得しますが、そのタイミングを正確に見抜くのは難しいため、初心者の方は積立購入を選択するべきです。

資産運用という言葉から一番イメージしやすいのが株式投資ではないでしょうか。
株式投資にも色々ありますが、ここでは個別売買によるものを指します。
株式の売買自体はそこまで難しいものではありませんが、銘柄の選定を自分でしなければならず、その後の価格の動向にも目を向けて売り時を考えるなど、初心者の方には管理が大変です。
応援したい企業の株式を長期的に保有する、などといった目的があれば、資産運用の足掛かりとしても良いかもしれません。

家賃収入がうまく軌道に乗れば将来的に年金の代わりとしても期待できる不動産投資ですが、借り手がスムーズに見つかるか、そして家賃をちゃんと払ってくれるか、など考えなければいけないリスクは意外と多いものです。
不動産会社の営業は、そのあたりのリスクを極力隠し、メリットだけをアピールしてくる傾向にあります。
家賃による毎月の固定収入は魅力ですが、前提としてその土地や物件の価値が本当にあるのかどうか、こちらを見極める必要があります。

2017年末の仮想通貨ブーム当時から比べると、いまは注目度も落ちている状況ですが、仮想通貨は今なお存在し、相変わらず激しい値動きを続けています。
この値動きに乗じた信用取引は、投資と言うよりはむしろギャンブルに近い「投機」であり、将来に向けた資産運用にはマッチしない性質と言わざるを得ません。
現物取引で市場の様子を探るくらいに留めておくべきでしょう。