岡三オンライン証券
- 利用者平均満足度
-
3.5 /5点満点中
創業 | 2006年 |
投資信託 | ◯ |
NISA | ◯ |
iDeCo | ◎ |
夜間取引 | 不可 |
※スマートフォンの方は右にスクロールしてください。
手数料 | 〜10万円 | 〜30万円 | 〜50万円 | 〜100万円 | 〜300万円 | 〜500万円 |
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約定ごと | 99円 | 350円 | 350円 | 600円 | 1,500円 | 2,100円 |
一日定額 | 0円 | 350円 | 500円 | 800円 | 1,800円 | 2,800円 |
岡三オンライン証券は、店舗型証券の老舗「岡三証券」のネット証券専門サービスです。
2006年12月にスタートしたネット証券の中では後発組の存在ですが、岡三証券のアナリストによる独自レポート・ニュース配信と、くりっく株365に強い独自サービスで人気を集めています。
岡三オンライン証券の特徴をまとめると以下の通りです。
手数料はネット証券の中で平均的な水準
定額プランなら1日20万円まで手数料無料
自社アナリストによるニュース・レポートの評判が良い
ツールで選ぶ人が多い(好みが分かれます)
くりっく株365(日経225証拠金取引)を目的に利用する方が多い
取引実績に応じてIPO当選率が優遇される
利用者の傾向やおすすめできる活用法など、岡三オンライン証券の特徴を深く掘り下げて紹介いたします。
手数料重視の人には向かない
手数料は大手ネット証券の中で平均的な水準ですが、岡三オンライン証券より安い証券会社はたくさんあります。
株式の定額プランなら20万円まで無料ですが、手数料無料のパイオニアである松井証券なら50万円まで無料です。
岡三オンライン証券は手数料の安さを重視する方よりも、ツールやアナリストによるニュース・レポートに付加価値を感じる方から選ばれています。
3ヶ月単位の指定期間で手数料10万円を超えるアクティブな取引をする方は、IPOの当選確率が優遇されます。
格安ネット証券に比べた手数料の差額は、IPO当選の利益でペイすればいいと考えて岡三オンライン証券をメイン口座で活用する方もいるようです。
分析に強いツール
メインツールの「岡三ネットトレーダープレミアム」には以下の特徴があります。
板注文などスキャルピングをするデイトレーダーから好評のスピード注文に対応
100銘柄×20リストの株価ボードを用意
業績・チャートなどを元にした分析機能が充実
銘柄に関連したニュース情報が豊富
NT倍率注文(225先物・TOPIX先物)の同時注文
ツールは他社に比べて大きな欠点はなく、アクティブに投資したい方から求められる機能が一通り揃っています。
ただし、ツールの評判が良い他社で好評のアルゴ注文を扱っていないなど、完璧と言えるものではないので注意しましょう。
また、操作に苦労する口コミが多いため、初心者の方は慣れるまで戸惑う、もしくは機能をフル活用できない可能性があります。
岡三ネットトレーダープレミアムならではの機能はNT倍率注文ですが、昨今は日銀によるETF購入の影響からNT倍率の変動幅が広がっているので、NT倍率縮小を一定サイクルで繰り返していた金融緩和以前に比べてメリットが薄れています。
ツールで選ぶ場合は、ニュース・レポートなどの情報収集と多彩な分析機能に魅力を感じられるかがポイントです。
くりっく株365とは
くりっく株365をきっかけに岡三オンライン証券での口座開設を決めた方は多いようです。
くりっく株365とは、日経平均・NYダウ・DAX・FTSE100の主要株価指数に対応した取引所CFDです。
株価指数と連動した投資商品は先物の人気が高いですが、日経225先物と比べた日経225証拠金取引(くりっく株365)の特徴は以下の通りです。
手数料+スプレッドが発生するため短期売買のコストが高い
限月がないのでロールオーバーせずに長期保有が可能
配当を受け取れる
土日以外は24時間取引可能(日本の祝日も対応)
簡単にまとめると先物は短期売買との相性がよく、くりっく株365は中長期的な投資に向いています。
人気が上昇した背景には、アベノミクス相場およびトランプ相場によって中長期的な株価の上昇が続いたことが関係しています。
配当を貰いながら中長期投資する人が多かったですが、2020年前半の新型コロナウイルスショックにより、連日にわたって2~3%以上の価格が乱高下する状況になりました。
レバレッジ取引の問題、そして昨今は機関のアルゴリズムが主要抵抗線を無視して一直線に動く特性が強まったことから、当サイトのおすすめ度は低いです。
日経平均の場合は、2,000~3,000円ほどの価格変動が短期的に起こっても耐えられる証拠金を入れることが可能で、中長期的な投資をしたい方であれば検討してみる価値は残されています。
その他のポイント
国内株式やくりっく株365での投資をしたい方は、ここまで紹介した特徴を元に検討してください。
その他の投資商品を中心に岡三オンライン証券の特徴をまとめると以下の通りです。
海外株式の取り扱いなし
投資信託は多彩なファンド&ロボアドバイザーを用意
FXの人気はいまひとつ
NISA、iDeCoの取り扱いもあるが平均的なスペック(可もなく不可もなく)
専門家のアドバイスを受けながら投資できる「サポートコース」
岡三オンライン証券ならではの特徴は、ネット証券でありながら店舗型証券と同等のサービスを受けられるサポートコースが用意されていることです。
サポートコースはそれなりの手数料を取られますが、それでも店舗型証券に比べれば安価です。
なお、くりっく365関連のCFD向けサポートコースは対面相談が必須。株式のサポートコースは電話相談に対応して2020年夏から開始する予定です。
投資を始めるにあたり、最初は勉強料を払ってしっかり勉強したい方は検討してみてください。
他社ツールとの併用が無難
岡三オンライン証券の総評をまとめると手数料は標準レベル、取引ツールの利便性はそれなりにある、と言ったところでしょうか。
自社アナリストによるニュース・レポートや独自情報は明確な強みなので、それを目的に口座開設しておいても損はありません。
現在は岡三ネットトレーダープレミアムをはじめ、岡三RSS以外のツールを無料で利用できます。
ただし、ツールの機能性は合う合わないが分かれる要素もあるので、必ず他社の証券会社も併用して使い勝手を比較するようにしてください。
くりっく株365が有名ですが、初心者にはハードルが高い投資商品です。
投資信託などで堅実な資産運用を始める分には特に不都合はありませんが、敢えて選ぶほどの推しどころもない、という結論に至ります。